Nepal faceネパール/タイ旅行記 …前 | 続く…
7日目 3月10日(金)

そして再びカトマンドゥ/1 (3月10日(金)執筆)

機内からの眺め

今日はゆっくり8時頃に起きてに、マチャプチャレとアンナプルナの頂をじっくりと眺めてから朝食にしました。そろそろ朝食が単調でいけないなぁ、と思い始めています。
ホテルをチェックアウトして、タクシーで空港へ。50Rs。ポカラの空港は、旅客数の割にとても小さな空港で、なんと滑走路が砂利でできています。空港の待合室も、駅の待合室という感じがするささやかなものです。

いま、待合室で飛行機を待ちながら書いています。

ネパール航空の便を待っている間、ロイヤルネパール航空の飛行機が飛び立ち、10分もしないうちにエヴェレスト・エアーの飛行機が着陸しました。すぐさま待っていた旅客が乗り込んでさっさと出発です。なんかとてもお気軽な感じです。
砂利の空港だけあって、飛行機が通るとプロペラのあおる土埃がもうもうとあがります。待合室の中にまで埃が充満してしまいました。

しばらくして、ネパール航空のプロペラ機が到着しました。飛行機に一番最初に乗り込み、左側の座席を確保しました。受け取った搭乗券には「KTM(カトマンドゥ)」の文字しか書いていないので、座席は自由席なのです。左側に座るのは、もちろんヒマラヤが見えるからです。今日は朝から天気が良く、昨日よりもいい感じです。

プロペラが回りはじめ、滑走路へのろのろ進みました。飛行機は砂利の上を走行しているわけですが、そんな感じではなくなめらかに動いています。さて、いよいよ離陸です。砂利の上の長い助走を経て、ゆっくり上昇しました。大きく右旋回して、窓の外にはマチャプチャレがよく見えるようになりました。40分ほどの空の旅です。バイラワ行きの便と違い、配られたのはキャンデー1個だけでした。でも、眺めは抜群です。


Benjamin (=^o^=)


そして再びカトマンドゥ/2 (3月18日(土)執筆)

さて、ここからは帰国してから書いています。

カトマンドゥに到着したときに面倒を見てくれたホテルの客引きのラマさんが来てくれているかが実は懸案でした。カトマンドゥに戻ってきたときに迎えに来てくれる、と言ってくれていたのですが、そのフライトはすでにキャンセルになってしまっています。幸いなことにかわりのフライトは当初予定していたものよりも早い便でしたから、ラマさんが何も知らなければ最初の予定の時間に迎えに来てくれることでしょう。それまで、空港のレストランででも時間をつぶそうか、と思っていました。

カトマンドゥのトリブヴァン空港に着陸しました。ほどなくしてバスがやってきました。数日前にバイラワ行きの便を待っていた待合い室はすぐそこなのに、と思っているとどうやら到着口は別のところのようです。預けた荷物はカートの上に積んでありました。無事到着したようです。バスはちょっとだけ走り、なにも建物のない空港のフェンスの出口まで連れてきてくれました。するとラマさんが手を振ってくれています。どうやらバスの中の私を見つけたようです。ほっ、よかった。

ほどなくして荷物も到着しました。空港から出るとラマさんが迎えてくれました。彼の話では、私を迎えに行こうと思ったらフライトがないことがわかり、なんだかわからないけど時間より前に空港で待っていれば別の便で来ると思った、ということでした。1回会っただけで、それも他のホテルを紹介してくれた人なのに、とてもマメで親切な人です。チケットの払戻の話をして航空会社のオフィスまで連れていってもらいましたが、どうも旅行エージェント経由でないと払い戻せないようです。

ラマさんに帰りの航空券のリコンファームをしたか、と聞かれました。これはまずい、カトマンドゥ滞在中にやっておかないととか思ってはいたものの、すっかり忘れていました。王宮前の大通りにあるタイ国際航空のオフィスまで行き、無事リコンファームを済ませました。本来は出発の72時間前までにやらないとダメなのですが、特に何もいわれずOKでした。よかったぁ。ラマさんの話だと、結構キャンセルされてしまうことがあるそうです。

そして、旅行エージェントへ。どうも大金をすぐに返すのは難しいらしいのです。ちょっと話し合った上、便宜上致し方ないということで今日お願いするカトマンドゥ周辺のタクシーのチャーター費用を差し引いてラマさんが立て替えて払ってもらうことにしました。

ようやくHOTEL MANANGまで到着。ホテルが立ち並ぶタメル地区の外れにある新しいホテルです。ドアマンはちゃんとした民族衣装を身につけていて、とても礼儀正しい人です。部屋を見せてもらい、OKということでチェックインしました。30ドルで、ほぼ定価です。部屋にはバスタブなしですが、テレビあり、電話あり、国際電話もダイレクトでかけられます。今まで泊まった中では一番設備が良かったです。そうそう、エレベータもあります。これははじめて。泊まった部屋は403号室ですが、ネパールは日本の1階のことを0階(?)と数えるらしく、5階に泊まりました。

1階のコーヒーショップで旅行に出てから機内食をのぞいて初めてのまともなコーヒーを飲んで、さっそくカトマンドゥの観光へ出かけることにしました。


Benjamin (=^o^=)


そして再びカトマンドゥ/3 (3月18日(土)執筆)

正午過ぎ、カローラに乗って、カトマンドゥ周辺の観光へ出ました。

ボダナート

観光のポイントは、世界最大の仏塔のボダナート(Boudhanath)、ヒンドゥー教の聖地パシュパティナート(Pashpatinath)、古い町並みの残る古都のバクタプル(Bhaktapur)、そしてカトマンドゥのすぐ南にある古都のパタン(Patan)の4個所です。

カトマンドゥの北東にあるボダナートは、チベット仏教の聖地で周辺もチベット人の住む地域です。まわりをぐるっと建物が取り囲んでおり、道からはちょっとしか見えません。路上駐車して、ボダナートへ行くとどうやら僧侶やチベット人がデモをしているようです。見学はできるようでしたので、ほっとしました。ボダナートの上に登ると、カトマンドゥの盆地が広がります。スワヤンブナートのようには見晴らしはよくないのですが、白いストゥーパの上に登れるのはいいものです。多くの観光客がストゥーパの上でボーッとしていました。そのあいだにもデモをしている行列はボダナートを何度も右回りに回っていました。

パシュパティナート

次に、ヒンドゥー教の聖地、パシュパティナートへ。空港の近くにあり、ボダナートの南にあります。金色の寺院の中にはヒンドゥー教徒以外は入ることはできませんので、川を挟んで反対側のところにある展望台のようなところからの見学です。丘のようになっている地形に沿って建つ寺院は荘厳な感じです。パシュパティというのはシヴァ神のことなのだそうです。
火葬をするためのガートが近くにあり、私が行ったときにも川の水で遺体を清めているところを見ることができました。
寺院の反対側までまわると、ヒンドゥー教の寺院でよく見る聖なる牛の像(ナンディー像というらしい)の大きなお尻が見えました。寺院の入口の警備は厳しく、近づくと怒られそうでした。

バクタプル

そして、古都バクタプルへ。カトマンドゥとの間はトロリーバスが結んでいます。その道を途中まで走り、左に折れて旧道を通っていきました。近くの川辺には菜の花が栽培されているようで、たくさん咲いていました。前を走る大きなトラックの荷台にたくさんのこどもたちが乗っていて、写真を撮って、というようなので1枚だけ。バクタプルへ右に曲がったときに別れてしまいました。たくさん手を振ってくれました。バクタプルの入口の駐車場に止めると、たくさんのガイド志望者が集まってきました。見所がたくさんあるので、彼らにお願いするといいのかも知れませんが、今回は別にお願いしていたので断りました。日本語が得意な人も多いようですよ。バクタプル地区に入るためには、外国人は50Rs必要です。入口にチケットブースと係員がいます。
バクタプルは、旧王宮をはじめたくさんの寺院が建っています。王宮の中は美術館になっています。絵画を中心とした美術品が割と無造作に展示されています。カメラ持ち込み料金を取るということなので撮影するつもりがない私は備え付けのロッカーに入れました。持ち込み料金も数Rsとごくわずかですが、ロッカー代は無料です。王宮の裏手にはヒンドゥー寺院がありましたが、これまた教徒以外は立入禁止です。立入禁止のところにはちゃんと英語で看板があるし、入口に恐そうな警備員(?)がいたりするのでわかります。王宮前のダルバール・マルグという広場を過ぎると、寺院のオンパレードです。たくさんある寺院の中でも見事なのはトウマディー広場に建っている5層の寺院、ニャタポラ寺院です。入りませんでしたが、広場の中に建っている寺院風のカフェ・ニャタポラはおすすめです。たくさんの旅行者がのんびりとお茶を飲んでいました。

パタン

最後にカトマンドゥの南5キロくらいの位置にある古都パタンへ。ふつうの建物の裏手に寺院が立ち並ぶ町で、なかでもマハボーダ寺院(Mahaboudha)は狭い中に高い塔がそびえています。ここにもあるダルバール・マルグには見事な装飾のクリシュナ寺院が建っています。ちょっと疲れたので王宮にくっついているカフェ・パゴダへ。建物の屋上にもテーブルがあり、チーズバーガー50Rsと紅茶をいただきました。もう夕方になってきて、クリシュナ寺院に沈む夕日がきれいです。パタンでは無数の寺院を見学しました。今日一日で一体いくつの寺院を見たことでしょうか。

パタンとカトマンドゥの間にはバグマティ川(Bagmati)が流れていて、2つの町を結ぶ橋をいま日本企業とのジョイントベンチャーで架けなおしているところでした。そういえば空港も日系大手ゼネコンがやっていました。


Benjamin (=^o^=)


そして再びカトマンドゥ/4 (3月18日(土)執筆)

ホテルへ帰って、ほっと一息。エレベータがなにやら止まっているようでしたので、階段であがりました。どうやら定期的な停電のようです。今日も大変な一日でした。シャワーをして外を見ると、所々明かりはありますが、ほとんど真っ暗。ホテルは自家発電設備があるので大丈夫なのでしょう。

十分用心した上で、街灯も消えたカトマンドゥの町へ。真っ暗な中でも行き交う人は多く、そして商店もランプを灯したり、バッテリの蛍光灯をつけたりしています。だいぶ南のところまで来ると電気が来ていました。カトマンドゥでも地域ごとに停電する場所が違うようです。夕方6時から2時間ほど、電力の不足するネパールでは定期的に停電させているのです。8時を過ぎて散歩から帰ったときには復電していました。

ネパール唯一(?)のショッピングセンターを見に行きました。なんとエスカレータまであるのですが、ささやかなものです。4階建てで、吹き抜けがあったりするのですが、4階の渡り廊下のようなものの上に来るととても恐いのです。正直言って、私がネパールの建築物を信用していないからなのでしょう。ああ、恐かった。

ホテルに戻るとさっそくラマさんが迎えてくれて、ビールでも飲もう、ということになりました。今日は、ホテルの地下にあるJewels of Manangというレストランで食べることにしました。あまり広くない店内では、ネパール音楽の生演奏中でした。ラマさんと一緒に麺とカレーを食べつつアイス・バーグ・ビールを飲みました。これは、ちょっと水っぽい気がします。ボーッと演奏を聴いていたら、あの映画KARAN ARJANのミュージカル曲が演奏されていました。おぉ、懐かしい、とか思ってしまいました。そういうわけでもないのですが、なかなか演奏もGOODでした。


Benjamin (=^o^=)


Nepal/Thai trip '95. …前 | 続く…

Copyright (C)1995-1998 Benjamin. All rights reserved.